両親が揃って求人広告の営業職だったこともあり、就活は求人広告業界に絞っていました。その中でもさまざまな媒体が扱えること、分業ではなく自己完結力が身につくこと、さらにクリエイティブ部門が充実していてホームページなども提案できることからCIN GROUPへの入社を決めました。僕の理想に完全にマッチしたんです。

ところが入社のタイミングでコロナ禍に襲われます。求人広告事業部に配属されながらも時勢に即した新規事業のテレアポからキャリアをスタートすることになりました。幸いなことに3ヶ月ほどで求人広告事業に戻れたのですが、今度はものすごい逆風の中での営業活動を強いられることに。

大きな市場だった飲食案件がほぼなくなり、一般企業も採用を積極的にとはいかない状況。テレアポも繋がらない、訪問しても追い返されるという日々。本当に辛かったですね。とにかく売上が伸びず、自分の人件費分も稼げない。社会の厳しさを知るだけでなく、両親はこんな大変な仕事で僕を育ててくれたのか、とあらためて感謝したことを覚えています。

仕事の上で大事にしているのは柔軟性です。こだわりを持たないことにこだわるといいますか（笑）。コロナ禍での社会人デビューということで自然に身についたスタンスかもしれませんね。ITの世界も言語や技術の進化が早いですし、営業手法も幅広く、一つの手法に固執せずトライするよう意識しています。

だから営業チームにエンジニアがいてもいいし、開発現場でエンジニアに案件を拡げてもらうのもアリかと。それって立派な技術営業ですしね。営業がちょっとしたアプリを開発するのもいいでしょう。あまり型にはめないほうがいいと思うんです。営業対エンジニアみたいな構造じゃなくて、それこそ柔軟に。

2022年の社員総会では念願のMVPに輝いて、壇上で泣いてしまいました。求人事業部時代の上司や芽が出ない僕を救ってくださった大柴さんへの気持ちがあふれてしまって。それにバックモニターにエンジニアが並んでいたのも涙ものでした。まさにみんなのおかげで獲れた賞。これからも感謝の気持ち、恩返しの心を忘れずに頑張っていきたいです。