大学時代、飲食店でアルバイトをしていたのですが、そのお店でかなり大きな裁量を与えていただけて、お酒や食材の発注業務まで任されたんですね。それをきっかけに物流に興味を持ち始めました。最初こそ運送と物流の違いもわかっていなかったのですが、知れば知るほど世の中の基盤となる業界だと感じるように。それで物流のアウトソーシング事業を手掛ける企業に新卒として入社しました。

千葉、名古屋、横浜、広島の拠点で勉強をさせてもらいながら物流センターの新規立ち上げを行ない、4年目には従業員400名を抱える物流センターの責任者に就任しました。ただそれは自分の実力というよりは周囲の方々のおかげ。振り返ると自分自身に誇れるスキルが身についていないと気づいたんです。

そこで電子タバコを扱う外資系企業にセールスとして転職。日本に上陸したばかりのタイミングということもあり拡販営業で腕を磨きます。

800人いる営業の中で単独全国一位を3度も獲得し、順風満帆だったのですが...実は趣味でサッカーをやっていたところ、物流時代に患ったヘルニアが再発。半年間動けない状態になってしまいます。そうなると外資系だけに収入も立場も激減。困っているとサッカー仲間が人材派遣会社に誘ってくれました。サッカーも良し悪しですね（笑）。

仕事の上で大切にしているのは、関わる全ての人に対して平等に接すること。社員もバイトも派遣も同じスタンスで向き合っています。相手を選んで言葉を変える人って、どこかで信頼を失うと思うんですよね。だから全ての人に同じ態度で接する。そしていいことをした人はちゃんと褒める。いけないことはきちんと指摘する。それは仲間や上司に対しても同じです。

今後の目標は事業部を任せてもらうことです。そのために必要なことは売上数字を大きくしながら安定させること。自治体の年度予算を押さえにいく動きを仕掛ける必要があります。もう一つは営業ノウハウの言語化。さらに自分の分身をつくることです。そう考えると前職の営業コンサルの仕事も今につながっていますね。

ただ、ノウハウといっても自分も未経験からスタートして成果が出せているので、そんなに難しくはないと思っています。それこそ成果が出るまでやりきるかどうか、本人のやる気次第なんじゃないかなと。実は代表の篠宮さんからも「どんどん仕事に前のめりになって、その熱を周囲に波及してほしい」と言われて。この「前のめり」って言葉が気にいっているんです。自分を鼓舞するキーワードとして、これからも前のめりで頑張ります。